ヴェルサーチェのランウェイに3人のプラスサイズモデルが登場
体型の多様性を表現した最新ファッションショー
ヴェルサーチェのランウェイに3人のプラスサイズモデルが登場
ファッション業界は、ランウェイでの多様性がかけていることについて、かねてから批判を受けていた。現状を変えるための議論がこれまで何度も繰り返されてきたが、本質的には今もなお変わっていない。だが、ミラノ・ファッションウィーク中に開催されたヴェルサーチェ2020年春コレクションのショーでは、よりよい方向に向けた大きな一歩が踏み出された。
この日ヴェルサーチェは、あらゆるボディサイズの女性にランウェイを歩かせ、新たな歴史を作った。最初に登場したのは、おなじみのスーパーモデル イリーナ・シェイクとジョアン・スモールズ。これまでと変わらないショーかと思いきや、間もなくプラスサイズモデルも登場した。しかも1人だけではなく、3人だ(ジル・コートリーヴ、アルヴァ・クレール、プレシャス・リー)。
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アルヴァとプレシャスは、海の生き物がプリントされたタイトなドレスを美しくまとい、フェンディ2020年秋コレクションのショーにも登場したジルは、丈の短いクロップトップに、腰の部分が切り抜かれたペンシルスカートを見事に着こなした。
ショーが行われた日の夜、ジルは3人で成し遂げた偉業を振り返り、数枚の写真とランウェイを歩く自身の動画をインスタグラムに投稿。「まさに歴史的瞬間。これが現実だなんてウソみたい。まだ震えが止まらない。アルヴァ(@alvaclaire)とプレシャス(@preciousleexoxo)とともに舞台に立てたことを心から誇りに思う。ずっと憧れていたブランドのモデルとしてショーに出られるなんて信じられない。これを機に、同じ夢を持ちながら、雑誌やコマーシャルに起用されたことのない新しい世代の仲間たちにも可能性の扉が開かれますように」とコメントを添えた。
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新型コロナウイルスの影響で様々な活動が制限されている今、気分が明るくなるようにと、大きな柄を大胆にあしらい、鮮やかな色を使った今回のファッションについて、ドナテッラ・ヴェルサーチェはこう語っている。「既成概念にとらわれず、常識破りのことをしたかったの。だって、数ヶ月前にはうまくいっていたはずのことが、今の世の中では何の意味もなさないから」 彼女の挑戦は、どうやらファッションだけにとどまらないようだ。
この記事は、InStyleのアリシア・ブランカーが執筆し、Industry Diveパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせはすべてlegal@industrydive.comまでお願いいたします。